エンジュク：下げ相場でもあきらめない

エンジュク：下げ相場でもあきらめない

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090204-00000014-scn-brf

2月4日9時40分配信サーチナ私が本格的に投資をはじめたのは1997年ですが、その年の秋には、拓銀や山一證券の破たんが起こりました。当時は、金融機関の倒産自体「ありえない」とされていた古き良き時代です。そんな中、都市銀行や大手証券がつぶれたものですから株式市場はパニックです。特に、店頭（JASDAQ）銘柄は、買い手が付かず、ひどい売られ方でした。今では信じられないかもしれませんが、翌1998年は、マネー誌の特集から「株」という文字が消えたのです。僅かに残った株式愛好家のために、一部の連載が細々と続いていた状態でした。ところが、次の1999年はどうなったでしょうか。ITバブルとはいえ、TOPIXは58．3％、JASDAQは244．5％の上昇を見せたのです。初心者だった私は、買ったとたんの値下がりにすっかり意気消沈していましたが、売らなかった（売れなかった）のは不幸中の幸いでした。持ち株は買値を大きく上回る上昇を見せたのです。胸をなで下ろすとともに「なぜ、1998年に少しでも買っておけなかったのか」という悔いが残りました。売り叩かれたマーケットには、電卓を叩くまでもなく割安な銘柄がゴロゴロしていたのです。ところが、そのときは、持ち株が下げた恐怖感から、新聞の株価欄を見ることができませんでした。私は、自分自身に誓います。「次は、どんなに下がろうとも、喰らいついてやる」2003年の春、日経平均は8千円を割り込みますが、今度はマーケットから目をそらしませんでした。本当に、そこが大底でした。株式市場は、急回復して、3年連続の上昇を見せます。下げ相場を耐え抜いた果実は、想像をはるかに超えたものでした。サラリーマン生活では、一生手にすることがないであろう金融資産を築くことができたのです。私は、売買は苦手です。買ったとたんに下がり、売ったとたんにあがることも珍しくありません。銘柄分析のやり方も、株本やセミナーDVDが出回っている現状では、誰が行ってもそう変わりはないでしょう。そんな自分が、このような記事を執筆できる立場にあるのは、下げ相場でもあきらめなかっただけなのです。皆さんも、苦しいかもしれませんが、頑張ってください。Never Give Up。（執筆：個人投資家 角山智）角山智プロフィール：個人投資家。立命館大学経営学部卒業後、SE（システム・エンジニア）としてサラリーマン生活を送るかたわら、1995年に株式投資を開始。最初の7年間は試行錯誤を続けるが、バリュー投資を身に付けた2003年以降は3年間で資産を4倍に増やす。2005年秋に角山オフィス設立、株式投資セミナー、執筆等で活動中。著書に『超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術』、『株価4倍「割安成長株」で儲ける収益バリュー投資術』、『黄金の3ステップで儲かるはじめてのバリュー株』などがある。

[引用元：Yahoo[市況（サーチナ）]]

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